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「清流記」

47話「苦肉の策」




ホルス「・・・。はっ・・・。」

クロコ「目が覚めたかホルス。」

ホルス「俺は・・・。」

クロコ「お前も疲れて眠ることがあるんだな。」

ホルス「申し訳ありませんクロコ様・・・。」

クロコ「よい。里までもう少し、目が覚めたのなら先を急ぐぞ!」

ホルス「はい。」






・・・。


・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・。





二人はようやく森を抜け、シュウキの里へと辿り着いた。





クロコ「ホルスよ、クライド君は私が医師のところまで運ぶとしよう。カブトの出方が分からん以上この先は私が彼に付く。お前はまず土竜のことを報告してくるのだ。」

ホルス「・・・。はっ。」

クロコ「フッ・・・。心配するな。ここには私の部下もいる。後のことは私に任せなさい。」

ホルス「・・・。」





そこへカブトの使いが現れる。







使い「ホルスさん、カブト様がお待ちです。」

ホルス「あぁ・・・。」









・・・。


・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・。






カブト「よく戻ったなホルス。・・して、森の主は仕留めることが出来たのか?」

ホルス「・・いえ。ただその正体を掴むことが出来ました。」

カブト「ほう・・・。お前ほどの手練れを以てしても仕留められぬか・・・。深き森の主とは一体なんなのだ?」

ホルス「古の生物、土竜でございます。」

カブト「土竜だと!伝説の竜属が本当に実在するとはな・・・。よく生きて戻れたものよ。その戦い、詳しく話せ!」








・・ホルスは土竜との激闘の全てを事細かく話した。







カブト「火を吹き、毒を使うか。しかも、言い伝え通りの防御力。その皮膚を貫く事は敵わぬか・・・。クロコが来なければ、お前も生きてはおるまい。あいつに感謝するのだな。」

ホルス「はっ・・・。」

カブト「・・・。生きて森の主の情報を持ち帰るは表向きの任務。お前に与えた裏の任務、よもや忘れてはおるまいな?」

ホルス「・・・。」

カブト「奴が土竜を倒せなかったのはお前を庇ったせいだと思っているのか?それは違うぞホルスよ。お前は里の為、自ら犠牲となりチャンスを作った。しかし、奴はそれを無駄にしたのだ!お前の覚悟をドブに捨て、千載一遇のチャンスを不意にしたのだ!戦いの前に奴とは賭けをしておる。奴は自ら無駄に死ぬことを選んだ愚か者よ!!」

ホルス「・・・。」

カブト「約束は約束だ。奴には死んで貰わなければならん。他の者に始末させてもよいのだが、どういう訳かクロコが奴に肩入れする。」

ホルス「・・・。」

カブト「そこでだ・・・。今、奴は瀕死の状態と聞いておる。お前ならばクロコも警戒はすまい。当初の任務を果たして来るのだ。」

ホルス「・・・。カブト様、なぜクライドを執拗に殺そうとするのですか?」

カブト「お前は知らんのだ。亞空亞神拳の恐ろしさをな・・・。奴等こそ、平和な世の為に滅ぶべき一族よ!」

ホルス「俺も過去の歴史は知っています。ヤマトが滅んだ原因も・・・。しかし俺にはクライドがこの平和を壊す者だとは到底思えません。」

カブト「・・・。お前がどう思おうと任務に何の関係がある?お前は部下で、ワシが命令を下す。忍に意思など要らぬ。ただ命令に従えばよいのだ!そして、ワシのこの決断が正しかったと思える時が来る。必ずな・・・。」

ホルス「あなたは亞空亞神拳について一体何を知っておられるのですか・・・。」

カブト「何を? ・・・。 ここで奴の息の根を止める意味をワシは知っているのだ!」

ホルス「・・・。」

カブト「もはや問答など不要。これまでの任務でもあったであろう?さぁ、行くがいい・・・。」

ホルス「・・でき・・せ・ん・・。」

カブト「 ?? 」

ホルス「俺には・・出来ません・・・。」

カブト「何を言っている?」

ホルス「忍が任務に逆らうことがどれほど愚かであるかは分かってます。でも、俺にはあいつを殺すことなど出来ない・・・。」

カブト「貴様、奴の術にでもかかっているのか?」

ホルス「いえ、これは自分の意思。クライドは俺を仲間と呼び、そして命を懸けた。ならば俺もこの命を以て答えたい。」

カブト「・・・。つまり、お前の命と引き換えに奴を見逃せと?」

ホルス「はい・・・。」

カブト「そんな甘い考えにワシが応じるとでも思うのか?」

ホルス「応じなくてもこの命、先に差し出しましょう・・・。その後はあなたの器量次第。」

カブト「喰えん男よ・・・。貴様が命を捨て守ろうとした者を殺せばワシが里の笑い者となろう。逆に生かせば、寛容な器を持った棟梁として部下の信頼も上がるであろうな・・・。」

ホルス「・・・。」

カブト「だが、賭けのこともある。お前を死なせん為に、無条件に奴を生かせばワシの威厳に関わる・・・。」

ホルス「・・・。」

カブト「つまりはだ・・・。奴を生かそうと考える以上、お前は死ぬ必要があるわけだ・・・。」

ホルス「覚悟の上です・・・。」

カブト「お前程の忍が、あんな小僧に何を見る?」

ホルス「光です・・・。俺は今まで、ずっと影として生きてきました。忍として生まれたこの身、それに疑問など持ったこともなかった。この命、里の為ならばいつでも棄てる覚悟はあったし、己の命の価値など考えたこともなかった。この戦いでついにその時が訪れ、死を覚悟したその時・・・。クライドは自分の命を投げ出し俺を庇った。忍として理解に苦しむ反面、自分の命の価値について考えた・・・。そして、あいつの取った行動が俺に確信を与えてくれた。これが「仲間」なのだと・・・。でも俺は忍。里を捨てあいつらと共に行くことなどありえない。ならばせめてこの命、仲間を救う為に使えるのならば本望。」

カブト「・・・。」

ホルス「カブト様。これはあなたにとっても悪い話ではないはず・・・。どうか俺の死後、その器の大きさをお見せ頂きたい。」









ホルスの苦肉の策・・・。
それは自らの死によってクライドを救い、更にはその裁定を下したカブトにさえ有益に働くと言うものであった・・・。
仲間の為に死を覚悟するホルス。
彼が死ねば、それはあまりにも切なく悲しい結末・・・。
皆が救われる最善の策はないのか?

ただ・・・。
時間だけが刻一刻と迫っている・・・。








続く・・・。







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テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

コメント

Re: No title

らすさんおはようございます~
少ない読者の方々を逃がさない為です(笑)
この二人のやり取りがどう動くのか?
先の展開をお楽しみに♪

お兄さんは出ませんが、らすさんは次の次の順番で出す予定です♪
まさかの悪魔族を使わせてもらうかもです!
でも、ラスニールは別の冒険があるので、名前弄って出します。
と言うか、一応みんな軽く変えて出してますけどね~

No title

こんばんは(´∀`)

なかなか良いところで引っ張りますね~
カブトさんは想像を絶する頭でっかちですね。
クライドとホルスは一体どうなってしまうのでしょうか?
みんな丸く収まってくれると良いんですけどね~


猫にすら勝てない格闘家「兄」の登場を楽しみにしています
(冗談です(;^ω^)

Re: No title

マッシュパパさんこんばんは~
友よ…。
これぞ男の生きざま…。
ホルスもまた俺の中で永遠に行き続ける…。
夢想転生!!

パパさんもいろいろあるんですね(汗)
上司の理不尽はよくあることです…。
でも、現実を考えるとそれ言っちゃだめですよ友よ(汗)
耐え忍ぶもの…。
それこそ忍者!
違う、マッシュは王子にして剣士(笑)
「貴様誰に向かってものを言っている?」とか(笑)
それはもっと言っちゃだめですが(笑)

No title

こんばんは^^友よ♪

今回は なんとも ホルス・・・
私は まさに男をみた!!
感動したよ!
自分の忍びとしての道と 自分の意思との葛藤
このようなシーン 大好きなんですよね^^

私も言うど!!
ホルスのように 上司に ガツンっと言いたい
「お言葉ですが それは無理です キッパリ」と!!!
降格 間違いないやろね(笑)


Re: こ、これは・・・・

カズさんこんばんは~
どうなると思います?
ここだけの話、二人の会話の中に次の展開のヒントが…。
さぁ~考えてみよ~う!

ヤベっ!
返事を短縮しすぎてしまった(汗)
上の文で全ての意味が加わってる(汗)
あっ!ホルスは必要ですが…。
…。

こ、これは・・・・

カブト、ホルス
どっちも引けん展開・・・・
え〜〜!!!!!

パーティーには、ホルスは必要やで。
キャラクター的にも。

どうすんのよ?
セーちゃん・・・・

Re: ホルス男前・・

ちっぷさんおはようございます~
これぞホルスのヤマト魂!
武士道とは死ぬことと見つけたり!
忍者だけど…。

妄想復活!
ちっぷさんのコメントで、ヤベってなりました(汗)
ここらで行っとかないとやる気が消えちゃう…。

100は楽勝ですよ!
だってもう47話!
予定じゃちっぷさんとらすさんも加えないと♪
ちゃんと予定に入ってるからご心配なく(笑)

いくつか展開を妄想してたのですが、急ぎとなればあのパターンだな…。
そのパターンだとちっぷさんのキャラがちょっとがめつくなるかも…。
いろいろいたほうが面白いからいいか♪

ホルスの行方~
想像してね~

ホルス男前・・

なんか重いええ話やん~~~

ホルスの台詞にじーんとする~


セーちゃんの妄想ワールド全開万歳w



前のコメで清流記について
燃え尽き症候群wみたいな話があったから
100話続くんじゃなかった?って覚悟してた?けど
無事復活だね!(だよね?)

だってちっぷ神まだ出てないし~~(ここ重要!w)


ホルスはきっと死なないよね・・?
死んだらドラマティックでかっこいいけど、驚く!!


Re: No title

gちゃんこんばんは~
この流れ変えれなくね?
ベタベタな展開で、クロコがリヴとgちゃん連れて助けに来ると思う?
なわけね~
これは確実に!
かと言って、マッシュとタカも来ないから!
どうなるか考えてね~

不味くはないがビミョーなバナナシェイク!
ベタベタするからかけんな!

No title

ぎぃやぁぁぁぁ(;゚Д゚)(゚Д゚;(゚Д゚;)

あかん!!
あかんよセージ氏ヨィヾ(≧(エ)≦)〃
ホルちんヤダヤダヾ|≧_≦|〃ヤダヤダヤダヤダヤダ!!
死んだらやだなのねェン((○`(○`ε(○`ε´○)ε´○)´○))ぶーっ

折角自分の価値、仲間の素晴らしさに目覚めたんにィ(#゚Д゚) プンスコ!

カブトのけちんぼっ“(*`ε´*)ノ彡☆バンバン!!

てか…………まぁた焦らす(◎`ε´◎ )ブゥーー!
セージ氏め………
バナナシェイクブチかましたる(*`艸´)ウシシシ
非公開コメント
追憶・・・。
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作者プロフィール

セージ

Author:セージ
伝説の暗殺術「アクア神拳」伝承者。
アクア神拳とは・・・。
水槽に癒されている敵を流木や石で攻撃し、体の外部から破壊する恐ろしき暗殺術である。

そして男は、今日も週間少年ジャンプを愛し続ける…。

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